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小中学生の時間有効利用

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1.勉強する時間がない?

 「うちの子は時間の使い方が下手で困っています」「いろいろと忙しくて勉強する時間がとれない」塾講師という仕事柄、保護者の方から毎年のようにこのような相談を頂きます。確かに今の小学生は以前に比べて習い事やスポーツクラブなどが増え、とても忙しそうです。一週間の内に5つ位の習い事をやっている子も珍しくはありません。また中学生は毎日のように部活動があり、日々疲れ切っているようにも見えます。特に群馬県は部活動が盛んな県ですので、学校の先生も必死で取り組んでいる方がたくさんいらっしゃるようです。子供たちも「毎日忙しくて勉強している暇がない」と言いながらも、一切手を抜くことなく一生懸命にこれらのことに取り組んでいます。その結果、勉強時間(特に家庭学習)

は削られ、宿題以外の勉強はまったくやらないという子も珍しくなくなってきています。ある調査によると日本の中高生の平均勉強時間(学校・塾含む)は,韓国の8割で中国の約半分しかないということです。子供たちは勉強以外のことに時間を奪われすぎて、勉強時間がとれていないというのが現状のようです。たしかに各教科の学習以外にも生きていく上で学ぶべきことはたくさんあります。習い事や部活動を通じて学ぶことも多いと思います。しかし教科の学習をすることが大切なことに変わりはありません。日常生活の中で限られた時間を有効に使い、学習時間を確保するにはどうすればよいのでしょうか。

2.1日の中でオンとオフ

 まず「時間有効利用」とはどんな状態なのか考えてみてください。きびきびと動き、決まった時間になると決まった時間だけ効果の上がる勉強をして、寝る時間になったらだらだら着替えたり漫画を読んだりしないで素早く寝て、決まった時間に起きて、遅刻をせずに学校に行き…といったところでしょうか。ちょっと考えても、すべてのことを完璧にこなすのは大人だって無理そうですよね。ですがこの中のいくつかを理想に近づけるヒントはあります。それは何かをするときの始まりと終わりをはっきりとさせることだと思います。オンとオフの切り替えをきちんとすることでもあります。そのために是非お試し頂きたいのが、ストップウォッチの利用です。何かを始める前に時間を決めて、その時間をはかってみましょう。今からゲームを1時間やる、勉強を30分やる、テレビを45分みる、どんなことでもよいのです。できればこの時間を子供に決めさせ、遊び感覚ルールを決めるとよいでしょう。たとえばゲームを1時間と決めて、58分〜1時間の間で終わったら翌日のゲームの時間を増やしてあげ、1時間5分以上やったら次の日のゲームは禁止といった具合です。30分の勉強でも問題数を決め、ほぼ30分だったらジュース1本、長すぎても短すぎても翌日の学習時間が増えるなどでもよいと思います。ここでの目的は勉強によって学力を上げるということに加えて、自分で時間を決めてきびきび動くというところにあります。限られた時間で何かをやりきろうとすれば必ず動作の機敏性につながります。そしてその結果、1日の間に意外と自由な時間を作ることができるものです。家ではだらだらしていることが多すぎると感じた場合は是非お試しください。遊び心を持つことを忘れずに取り組めれば、楽しく時間を使うこともできるようになるはずです。

3.勉強する曜日・勉強する時期

 中学生になり運動部に入ると、体力的にきつくなり家庭では食べて寝るだけの生活になることも結構あるようです。こうなると1日の間に家庭内でオンとオフの入れ替えをすることはとてもつらくなってしまいます。疲れ切って動けない状態の時に、30分勉強しようといってもなかなか実行できないでしょうし、実行したとしても効果が上がるとは思えません。1日の中での勉強と部活の両立はとても難しいものなのです。こんな時は思い切って割り切ってみましょう。部活が忙しく大変な時期は塾に行っている2日間のみ勉強して、あとは宿題だけやってくれれば良いとお考えください。部活動だけ続けて勉強を休むと大幅に成績が下がることも珍しくありませんが、部活がありながらでも塾に休まずに通っている子はほとんどの場合成績を維持していくことができているからです。そして定期テスト直前になったら勉強一本に絞り徹底的に学習しましょう。この時期はテレビもつけさせず一心不乱に勉強に取り組むのです。家庭では落ち着いて勉強できない場合などは、積極的に塾の自習室を利用させてみるのも良いでしょう。私たちの塾でもテスト前は毎日たくさんの中学生が勉強にきています。

 子供にとって塾は勉強する場であり、先生がいて質問もできる便利な場でもあるのです。お子様が塾にお通いの方はこんな方法も良いのではないかと思います。

4.勉強時間≠集中時間

 皆さんもご存じの通り、勉強時間は長ければよいと言うわけではありません。どれだけの間集中できるかによってその勉強時間の有効度が変わってきます。本気で集中できたときの子供はすごい力を発揮します。子供たちが集中できる場を提供し、集中できる状態に導くことが私たち大人の役割なのだと思っています。お子様によって正解は違うはずですので、是非いろいろとお試しください。