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自分自身を認める事が自信につながり成功を呼ぶ 〜子どもの自信を育む親の接し方〜

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 同じ能力を持っていたとしても、自信を持って物事に臨む子どもは成功し、逆に自信のない子どもは失敗しやすいということが指摘されています。

 自信とは自分を信じること。自分を好きでいられるということ。

 子どもは、親に認められることで、自分を認め、自信を身に着けていきます。

 子どもに自信をつけさせるためには、何よりも親の愛情が必要です。

親の承認が子どもの自信となる

 自信を持っている子どもは、失敗を必要以上に恐れず、何事にも積極的に挑戦していく。たとえ失敗したり、うまくいかないことがあっても、くじけずに自分を信じ続けることができる。子どもがそんな自信を持てるかどうかには、親子のコミュニケーションが大きく影響する。子どもが初めて出合う他者であり絶対の存在である親からの承認は、子どもの心に確たる自信を生み、育んでいく。

 もし子どもが自分に自信を持てないと、新たな挑戦をしなくなったり、何かを始めてもすぐに諦めてしまったり、他者への依存心が強くなり自立が難しくなってしまう。そうならないためにも、親として子どもに自信を持たせるコミュニケーションを積極的にとっていこう。

本当の自信とは?

 「自信」とは自分自身を認める力。自分を過大評価したり、うぬぼれることではない。長所だけでなく短所も含めて自分自身を認め、人と比べることなく自分の価値を評価できる、それが本当の自信だ。本当の自信を持つことができないと、常に他人と比べて自分を評価し、他者からの賞賛を求めてしまう。そのために無理をしたり、自分らしさを見失ってしまうことも。うぬぼれは自分の欠点を認めることができないことから来ていることが多く、自信のなさの裏返しと言える。一見、自信に満ちているように見えても、失敗したりうまくいかないことがあると、すぐにくじけてしまいかねない。

 つまり自信とは、失敗をしてもうまくいかないことがあっても、「常に自分を好きでいられること」と言い換えることができる。子どもがあるがままの自分自身を認め好きでいられるためには、まず親が子どもの価値を認めてあげることから始まる。

親がまず自信を持つ

 子どもの自信を育てるには、まず親自身が自信を持つことが大切だ。子育ては何かにつけて悩むことが多いが、落ち込んだり悩んだり、時には間違えたとしても、親が自信を持って行動する姿を子どもに見せることで、子どもも同じように自信を持って自分への評価をするようになる。

 本当の自信を持つには、まず自分自身をよく知ることから始まる。不完全である自分の長所も短所も受け入れ認めることで、他人のあいまいさや不完全さも容認できる。そんな気持ちでわが子と向き合い、わが子の良さを引き出しながら、わが子が自信を持つ手助けをしてあげよう。

自信のない子どもに自信を
つけさせるには

 わが子は自信を持っているだろうか? その判断にはまず、普段の子どもの行動を観察してみよう。あきらめが早く、挑戦することを躊躇したり、「どうせ」という言葉をよく口にし何事にも消極的で前向きでなかったら、子どもは自信を持てずにいるかも知れない。そんな子どもに自信が持てるよう導くために、子どもの「誤解」を指摘してあげよう。

 自信のない子どもは、自己評価が低く、何かひとつ出来ないことやうまくいかないことがあると、自分のすべてを否定してしまうことがある。そんな時、子どもの得意なことや好きなことを思い出させ、沈んだ心を励まそう。その中で、うまくいくための助言や考え方をアドバイスし、子どもの成長を助けてあげるといいだろう。

 どんな局面でもポジティブな部分とネガティブな部分がある。自信のない子どもは、ネガティブな部分を意識することが多いが、親がポジティブな部分を指摘してあげることで、子どももポジティブな考え方を身につけていく。このようなアドバイスができるよう、親自身もポジティブな視点を持ち、前向きな考え方で日々を過ごすことが大切だ。

結果ではなくプロセスをほめる

 たとえばテストの点数など目に見える結果や、成績の順位など他と比較した結果を褒めていないだろうか?確かに子どもが良い成績をとれば親として嬉しいが、それより子どもが努力した過程を褒めることが大切だ。そうすることで子どもは、努力が報われることを体感し、目標を持つことの大切さを学ぶ。また、子どもがお手伝いをしてくれたときに感謝することも大切だ。自分の行動が親を喜ばせたという体験から、「自分は人を喜ばせることができる」と感じ、子どもは自分を好きになっていく。

このとき、「●●より良い子」とか「●●よりがんばった」と、ほかの子と比較しているような表現は避けたい。親が子どもをほかの子と比較していると子どもにもそれが伝わり、子どもも他者と比較することで自分を評価するようになる。その結果、無用な競争心を抱くようになり、人間関係を円滑に築くことが難しくなってしまう。また、お手伝いも褒められることを目的にするようになり、本来の意味を感じ取ることができない。

 大切なことは、子どもが自分の価値を認め、自分を好きになれるように導くこと。子どもがあるがままの自分を好きになれるよう、誰かと比べなくても価値があるのだということをきちんと伝えていこう。

子どもに選択する機会を与える

 人は誰でも過去の体験から物事を判断したり、決断したりする。新たなことに挑戦するための勇気は、成功体験を積み重ねることから生まれてくる。子どもには、日々の中で自ら選び実行させ、そこで成功する体験をさせてあげよう。簡単なことから始め、あきらかに目に見える結果が出るものではなく、子どもの得意なことを生かしたものを選ぶといいだろう。そこで感じた達成感や満足感は、子どもの心に自信を生むだけでなくやる気も育っていく。

 協力や貢献する体験も、子どもが自分への評価を高める上で有効だ。「人の役に立つ」という体験が喜びにつながると、子どもは自分を好きになり、公共心や奉仕の心を養うことができる。

内向的な性格にも良いところがある

 内向的な性格の子どもは活発さや積極性が比較的乏しく、引っ込み思案の傾向があるため、自信がないように見えることがある。しかしそれは個性であり、内向的な性格にも良いところがある。子どもの個性を尊重し、その長所を生かす子育てをしていきたい。

 外界の対象物そのものや現象に興味を抱く外向的な性格の子どもに対し、内向的な性格の子どもは、興味が自分の内側に向くため、対象物や現象そのものより、そこで感じた印象や自分の気持ち、考え方に関心を持つ。社交性より自分の世界を大事にするため、おとなしく頑固なところもあるが、自分なりの価値観を確立し、安易な妥協をしない意志の強さを併せ持っている。

 そういった子どもは発想力があり、創造的な分野で得意という長所がある。活発で誰とでも仲良くする外向的な子どもに対し、内向的な子どもはひとりの時間を楽しむことができ、少ない友人と深く付き合っていくことができる。

 このように内向的な性格には、さまざまな長所がある。その長所を尊重し、子どもの個性を生かしてあげよう。

子どもの自尊心を育てる

 自分を好きでいることは、自分自身への尊敬の念、自尊心を持っているということ。長所も短所も含めた「自分らしさ」を認める気持ちに裏打ちされた自尊心は、世の中の価値観や他者の存在に揺らぐことはない。

 しかし、他者と比較して勝っていたり優れていることで自尊心を保っているとしたら注意が必要だ。その価値基準で自己評価をしていると、「負けたくない」という気持ちがモチベーションとなりがんばることはできるが、他者と競争している限り、劣等感を感じたり、他人への嫉妬に悩むことになる。そうすることで子どもはプライドが傷つけられ、自分を嫌いになってしまう。自分を嫌い、自信を持てない子どもは、苦手なことを克服しようとして失敗し、さらに自己嫌悪に陥って挑戦しなくなることがある。苦手なことを知ることももちろん大事だが、そこにばかり目がいってコンプレックスに悩むのはつらいことだ。そんな思いをわが子にさせないためにも、子どもが本当の自信と自尊心を持てるよう、欠点を指摘して責めたり、ほかの子どもと比較してわが子を評価することは避けたい。  本当の意味での自尊心は、短所を補いながら長所を生かすこと、つまり「自分らしさ」を認め、自分を大切にすることだ。自分を好きという気持ちと自分を大切にする気持ちを大事に育ててあげたい。