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どうしたらいいの?幼児期の英語教育

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小さいうちから英語を勉強させると、日本語がおろそかになりそう。でも、スタートが早い子ほど、ネイティブに近い発音で英語をしゃべれるようになるみたいだし・・・、一体どうすれば。という疑問をお持ちではありませんか?まずは、言語のしくみを理解しましょう。そして、幼児の脳の発達に合わせた、教育方法を選択することが大切です。

英語の回路を育てる

まずは、聞くことから

 生まれたばかりの赤ちゃんは、まず「聞く」ことから脳内の神経回路を発達させていきます。たとえば、ガラガラの音、押さえたら音を発する人形、そしてお母さんをはじめ、自分の身近にいる人間の発する声やテレビのほうに顔を向け、笑ったりするのは、赤ちゃんがその音や声を聴いているからです。ただし、この時点では、赤ちゃんの脳内では「聞くこと」と「話すこと」の神経回路が、まだ育っていない状態にあります。

聞くから話すへ

 自分の身の回りの音に絶え間なく接することで聴覚が育ってきた赤ちゃんは、だんだんと「あーあー」とか「うう、うう」といった意味のない言葉を発するようになり、2〜3歳頃になると、たどたどしいながらも、お母さんのことばをオウム返しに発するようになるものです。この頃になると、「聞く」能力をつかさどる神経回路と「話す」という口を動かす動作を伴う回路が脳内でつながって、言葉が話せるようになってきます。さらに、耳から入ってきた言葉をキャッチ→言葉の意味を理解→言葉に対して自分なりの意思表示をする→言葉を発する、という一連の脳の働きが順調に機能することで、言語を介した意思の疎通が、可能になってくるわけです。

言葉の回路を育てる

 日本に生まれ育った私たちは、当たり前に、流暢な日本語を話し、読み書きすることが可能です。これは、2〜3歳までの幼児期に日本語を話すという回路が構築されているからで、この時期、たとえば日本語を聞いて育てば、日本語の回路が出来上がり、英語を聞いて育てば英語の回路が出来上がります。回路は一言語につき一つ。ですから、バイリンガルの帰国子女などは、たとえば日本語と英語の二つの回路を持っていると言えるでしょう。  このように、言語の回路が2〜3歳の頃に出来上がるということが、語学教育は早ければ早いほうがいいといわれている所以なのです。もちろん、後々の努力で堪能になることは十分可能ですが、早い時期に英語の回路の種を蒔いておいてあげることで、より楽に効率よく英語を話せるようになるのですから、本人にとってもプラスになることは間違いないでしょう。

 また、言語の能力は、使わないとどんどん失われていきます。米国で生まれ育ち英語をスラスラと話せた子どもが、日本語しか話さない環境で過ごすうちに、大人になった頃にはまったく英語が苦手になっていた、というケースなどがその例でしょう。ですから、幼児期に作られた英語の回路をさび付かせないように、常に英語を聞き、話す環境を継続させることが重要となってくるわけです。

無理やりは逆効果

 ただし注意点しなければならない事があります。それは、楽しみながら、自然にということ。国際的に見ても、かなり難しい言語といえる日本語をわたしたちがスラスラと何の苦もなく話せるのは、それが当然のことのように自然であり、そのことに苦痛を伴わなかったからです。人間の脳は、自分自身が「楽しいな」と思ったり興味を持てることに対しては、その働きが活性化されている状態にあり、活性化された「楽しい」という脳の状態で、幼児がのびのびと英語に触れることが大切なのです。

 ある程度の大人になれば、苦痛を伴う学習もこなしていくことが出来ますが、まだ小さな幼児や児童の場合、無理やりの押し付けは、英語に対する興味を奪うばかりか、将来英語が嫌いな子どもを育ててしまう危険をはらんでいます。そうならないためには、お母さんと一緒に幼児向けの英語のテレビ番組を見たり、英語の絵本を読んであげる、ネイティブの先生や友だちと、歌を歌ったり踊ったりというお遊戯感覚で英語と接することの出来るスクールに通わせてあげるのも、効果があります。なによりも、まず、幼児期からごく自然な英語環境を工夫してあげることが必要です。

日本語も大切に

 もう一つ、英語が必要とされるのは、世界の人々とより良い関係を作るためのツールとして、英語が位置づけられているからです。わたしたち日本人の母国語は日本語です。英語の回路を構築していくと同時に、日本語の回路を磨き育てることも、おろそかにしてはいけません。将来どんなに英語や他の言語が堪能に成長したとしても、基本となる日本語がきちんと使えなければ、真の国際人とは言えないのではないでしょうか。

 まず、幼児に身近な人が、美しく正しい日本語を話すこと。そして、楽しい英語環境を用意してあげることで、ごく自然に言語能力とコミュニケーション能力の優れた子どもへと、成長していくことでしょう。

先輩ママが教える 英語子育ての成功ポイント

POINT1 気を楽に

●学校の試験じゃないから、親がしゃかりきに目を三角にしてっていうのはどうでしょう。今は遊び感覚を大切にしています。
(RISAさん 4歳 男 吾妻郡)

●子どもが乗り気じゃないときは、無理強いしません。日本語オンリーの日があってもいいじゃありませんか。ママだって疲れちゃうし。
(S・Hさん 2歳女 3歳男 多野郡)

●私が笑顔で英語を口にすると、子どもも楽しそうに笑います。まず、自分でも楽しんでこそ、かもね。(トコさん 3歳女 前橋市)

POINT2 親も一緒に

●たとえばお昼ご飯のスープが辛かったら「hot!(辛い)」とか、簡単でもいいので、ママも進んで英語に参加することが大事かも。
(るみるみさん 3歳女 桐生市)

●英語のDVDを見ていて、息子が踊りだしたので、私も一緒に。ママが一緒に遊んでくれることで、より楽しさが増したようです。
(トムくんのママさん 2歳男 高崎市)

●たどたどしいし、そういつもではないけれど、食事の時間とかに、パパとママが英語で会話しています。娘たちも真似します。私たちより上手かも。
(カナっぺさん 3歳女・5歳女 太田市)

POINT3 日本語も大事に

●やはり日本人ですから、きれいで正しい日本語が基本かな、と。英語塾のフレンドリーな空気もいいですが、お行儀を身に着けるということで、うちでは書道教室にも通わせています。
(K美さん 2歳女 6歳女)

●英語を話せないお友達を下に見て、喧嘩をした様子。英語はひけらかすものじゃないのよ、と、話してきかせましたところ、本人もだんだん理解するようになりました。
(すももさん 6歳男 8歳男 みどり市)

●親類の結婚式に出席した時のこと。英語を連発する娘が、不自然に浮いてしまって…。英語を話せるようになることと、英語カブレになることは、違うんだと実感しました。
(piroりん 8歳女 高崎市)

POINT4 その気にさせる

●何が出来ないかというより、出来たことに対して、まず褒めてあげます。そうすると、ますます英語が好きになるみたい。
(たえこママ 5歳女 伊勢崎市)

●大好きなディズニーキャラクターの英語の絵本を読み聞かせることで、英語に興味を持つようになったんですよ。
(ミッキーママさん 4歳男 高崎市)

●月に何度か遊びに来る姉の子どもと、いい意味でライバル関係の我が息子。互いに覚えた言葉を競い合ったりして、刺激し合っている様子。
(眞子さん 7歳男 富岡市)